プロジェクトの概要

本プログラムは医師を対象とした三大学連携の大学院博士課程プログラムです。
その目的は,福島・東京の県立,国立,私立の三大学をつなぎ,地域中核病院において必要とされる死因究明,遠隔病理診断,そしてゲノム医療の知識を身に付けた病理医を育成し,地域における病理医の配置を実現していくことです。

東日本大震災から6年経過した現在,東北地方では病理医の不足が目立ち,病理専門医も減少しています。特に福島県では震災後,周辺部の過疎化とともに地域の都市部に人口流入が起こったため地域中核病院では病理検体数が増加し,病理医不足と業務過重が深刻化しています。
そこで,本プログラムでは,以下の病理医の育成を目指しています。課程修了時に博士号とともに病理専門医の取得が可能です。

(1) 死因究明を担う高度な病理解剖技術を備えた病理医
(2) ICTを活用した遠隔病理診断に強い病理医
(3) ゲノム医療を十分に理解し,活用できる能力を持つ病理医
(4) 福島県の関係機関と連携し,福島・東京をつなぐ病理医

三大学を結ぶバーチャルネットワークとリアルネットワーク

本プログラムの特色は,ICTを活用したバーチャルネットワーク,および交換学生交流のリアルネットワークにより3大学をつなぐ。そして病理と法医をつなぐ。また福島県への病理医の配置,遠隔病理診断に精通した人材育成と病理診断支援基盤を構築する。これによって,福島と東京をつなぐことにあります。

教育の特色

大学院生は大学院の4年間のうち,2年次に他大学を2か月ずつ,計4ヵ月間リアルに移動して,特色ある教育を受けます。2か月に1回の3大学連携WEB会議と、年2回のリサーチミーティングを行って,懇切丁寧な指導を受けることができます。

(1) 死因究明:法医学との連携によって,病理解剖,診療関連死に関する解剖をしっかりと行えるようになります。福島県立医大法医学教室で突然死・薬物関連死症例の検討,東大法医学教室では死後CT画像の読影を含めたトレーニングを受けます。
(2) 遠隔病理診断:三大学と福島県の病院を結んだデジタルパソロジー診断トレーニングにより,ICT遠隔連携病理診断の基盤構築について精通することができます。
(3) ゲノム医学:東京大学の「ゲノム病理標準化センター」,順天堂大学の「難病の診断と治療研究センター」においてトレーニングを受け,次世代のゲノム医療を担う十分な能力を身に着けることができます。

連携講座

連携病理学講座

連携大学法医学講座