第5回 山田匠希(福島県立医科大学 病理病態診断学 博士課程1年生)

病理医として働き始めて1年8か月が経ちました。病理診断の重要性と奥深さを日々痛感しつつ、日々の診療に励んでいます。
本年10月から福島県立医科大学病理病態診断学講座の大学院に入り、「つなぐ」プロジェクトに参加させて頂くことになりました。当講座では造血器腫瘍である悪性リンパ腫が研究テーマであり、私の研究テーマもB細胞性リンパ腫に決まったところです。日々の診断業務に加え、実験の基本的な勉強・手技も学び始め、慣れないことに困惑しながらも充実した日々を送っていいます。

私は初期研修2年間の後、内科(総合内科、血液内科)の医師として地方の総合病院に勤務していました。その中で、同じ診断名・組織型で、同じ治療を行っているにも関わらず、完治する患者さん、再発する患者さん、治療が無効な患者さんなど様々な治療経過をたどることについて疑問がありました。また、学生時代から病理に興味があり、疾患の成り立ちや治療に関わる因子などを深く学ぶことのできる病理医を志すようになりました。病理を選択する医学生や研修医が非常に少数であることは事実ですが、病理医にならなくとも、病理学を学ぶことで疾患の理解が深まる魅力的な分野だと思っています。

「つなぐ」では、福島県立医科大学以外に東京大学、順天堂大学で計4か月間研修をさせて頂くことになりました。施設毎に研究内容や研究設備は様々であるため、「つなぐ」での東京大学、順天堂大学での数か月の研修は非常に刺激的で有意義なものになると確信しています。法医学での研修期間もあるため、様々な経験を通して、病理医としてより多角的な視点や技術を身に着けたいと考えています。「つなぐ」を通して病理の魅力を発信し、病理医不足解消に微力ながら力添えできるようにがんばっていきたいと思います。